【事例】貫く「安全安心」の信念。期待以上の満足を生む品質第一の家づくり(株式会社シーエムシー一級建築士事務所様)

2024年5月21日
事例

全国各地のパートナーショップを直接訪問し、現場の生の声をインタビューするシリーズ第11弾。
今回は「家事らくリフォーム作品コンテスト2023」エマウォール部門で全国最優秀賞を受賞した大阪府大阪市の【株式会社シーエムシー一級建築士事務所様】にご協力いただきました。※取材は2024/03/19に実施

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キャプション:(左から)株式会社シーエムシー一級建築士事務所 リフォーム事業部主任 田中郁美也様、代表取締役 大石正美様、タカラスタンダード株式会社 大阪支社 今川昌樹、田中啓太

【1】応募するなら全力で!計画的に目指した全国最優秀賞

-エマウォール部門の全国最優秀賞、おめでとうございます。御社は今回キッチン&リビング部門でも全国優秀賞を受賞され、ダブル受賞となりました。お気持ちをお聞かせいただけますか。

田中主任
非常にうれしかったですね。実は目標は「大阪地区の最優秀賞」だったんです。

-ということは受賞を狙ってのご応募だったのですか?

田中主任
控えめに言っても狙っていました(笑)。きっかけは2年前のコンテストです。当時トレーシアのブルーグリーンが登場したばかりで、正直奇抜な色だと思いましたが、実際に使ってみるとすごくかっこいいキッチンに仕上がって。第三者からどう評価されるか知りたいと思いコンテストに応募したところ、大阪地区の優秀賞をいただくことができました。そこから3年計画で全国最優秀賞を目指そうと取り組み始めて、まず今年は大阪地区の最優秀賞をと思っていたんです。

-では、計画より1年早い全国最優秀賞となったわけですね。

田中主任
思っていた以上に良い評価をいただけて驚きました。今おとなしく話していますが、めちゃくちゃうれしかったです(笑)。

-社内でもコンテスト受賞を目指す機運はあるのでしょうか?

田中主任
あります。タカラスタンダード製品の品質の高さは、弊社の方針である「お客様に良いものを提供したい」という思いと合致しますし、「コンテストに応募できる環境があるなら、全力でやるべき」という代表の大石の考えもあり、かなり本気で取り組んでいます。コンテストが社員のモチベーションにもなっていますね。

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【2】木造住宅の耐震化を進めるため会社設立。災害経験に基づく「安全安心」への思い

-御社について改めて教えてください。

大石社長
設立は2001年で、メインの事業は木造住宅の耐震診断、補強設計、補強工事、リノベーションです。ご依頼をいただくエリアは大阪全域と、京都、奈良、兵庫の一部になります。

-能登半島地震を機に耐震化の重要性が改めて認識されていますが、御社は創立以来、住宅の耐震化に注力されているそうですね。

大石社長
1995年の阪神・淡路大震災で、6,434名もの方が犠牲になりました。そのうち木造住宅の倒壊によって亡くなられた方は8割にのぼります。これを機に「住宅の耐震化を推進したい」と考え、会社を立ち上げました。弊社の従業員はほぼ全員が建築士です。ですから自分で耐震診断や補強設計ができますし、契約業務から施工管理、引き渡しまで一気通貫でやっています。

-大石社長は、災害や建築分野の研究者、団体、企業などが連携して住まいの防災・減災を推進するNPO法人『人・家・街 安全支援機構』の専務理事も務めておられるとのこと。組織や企業の枠を超えて耐震化をリードしてこられたのですね。

大石社長
地震に備えた住宅の耐震化は絶対に必要だというのが私の考えです。理想の住まいをつくるために、まず大前提となるのは命を守れる家であること。そのために、リフォーム業界でも耐震への取り組みを強化していく必要があると思っています。

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田中主任
安全安心な住まいを提供する上でも、タカラスタンダード製品には信頼を置いています。長持ちするし、お手入れもしやすい。適正価格で定価設定されていることも、業者としてご提案しやすい理由ですね。お客様が安心して製品を選べる要素にもなっていると思います。最終的に同程度の価格になる場合、タカラスタンダード製品はお客様が満足できるプラスアルファの機能が付いている。そういった点も含めて、ショールームで実物を見て触って、納得されて購入につながるケースは多いですね。

大石社長
自分たちが本当に良いと思っているから、お客様にも素直に紹介できるんですよね。機能だけでなくデザインも良いと思います。私たちがリノベーションで念頭に置くのは「安全安心」ですが、同時にデザインも強化していきたいとずっと考えてきました。2022年度コンテストでの地区優秀賞の受賞は、「デザインにもさらに力を入れていこう」とやる気になったきっかけでもあるんです。

田中主任
正直言うと、以前はタカラスタンダードというと「品質はいいけどデザインは今一つ…」といったイメージだったと思うんです。それが5年前くらいから大きく変わってきた。レミューやトレーシアが出てきて、「タカラってこんなにかっこいいの?」と言われるようになりました。今はお客様のデザインへの満足度も高いですよ。

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-タカラスタンダード製品を理解していただきありがたいです。新商品の勉強会などの他に、製品理解のために行っていることはありますか?

田中主任
お客様と一緒にショールームに行くことはとても勉強になりますね。お客様によって求めるものは違うので、例えば「この間ご担当したお客様はトレーシアが良かったが、このお客様はなぜエーデルを選ばれるのか?」と思ったとき、ショールームで実機を前にお客様とお話しすると、自分では気づけない視点に気づかせてもらえるんです。アドバイザーさんも非常にお客様目線で、日々勉強させてもらっています。

【3】「エマウォールを使いたい」に応えた、機能よしデザインよしの玄関リフォーム

-全国最優秀賞となったリフォームは、どのように問い合わせをいただいたのですか?

田中主任
タカラスタンダードのパートナーショップサイト経由でのご依頼で、相談内容はキッチンと玄関のリフォームでした。「エマウォールを使いたい」というのは、はじめからおっしゃっていました。お客様はタカラファンで、「キッチンにタカラのカップボードとエマウォールを入れたい。せっかくなら玄関にもエマウォールを使いたい」とのご要望だったんです。

-エマウォールはお客様のご希望だったのですね。玄関についてはどんなお悩みをお持ちでしたか?

田中主任
お客様は30代半ばの子育て世代で、「玄関まわりをもっと清潔に保ちたい」という気持ちを強くお持ちでした。それと、マンションなので部屋に対して玄関の空間が狭いこともお悩みでした。その狭いスペースに鍵や上着、傘などを置きたいと思った時に、ホーローのマグネット収納は最も理にかなっている。そうした機能性とともに、デザイン性も重視してリフォームをしたいとご相談いただきました。

-そもそもお客様はどのようにエマウォールを知ってくださったのでしょう?

田中主任
SNSでよく見られていたそうです。世代的にもネットを使って自分でいろいろと調べていらっしゃったようですね。

-「#エマウォール」などで検索されていたのでしょうか。

田中主任
いや、このお客様に限らず、おそらく一般の方は「エマウォール」といった具体的なワードでは検索していないですね。リフォームやリノベーションに向けて情報を探す時は、「キッチン 黒」「間接照明 キッチン」など、もっと曖昧なイメージで検索をしていると思うんです。そこから「収納」「お手入れ」などで絞り込んでいったときに、具体的な商品がヒットするのだと思います。

-SNSに投稿するときは、お客様が検索するようなキーワードを紐づけることが大切ですね。

田中主任
インスタグラムなどでエマウォールを見ている方も、最初からタカラさんの製品を狙って探したわけではなく、「清潔」「機能性」といったキーワードから見つけているのではないでしょうか。今回のお客様には「玄関を清潔にしたい」「小物をすっきり収納したい」という希望があり、いいアイデアがないか調べる中で、たどり着いたのがエマウォール一択だったのだと思います。

-ご要望を受けて、具体的にどのようなご提案をされましたか?

田中主任
デザインについては、エマウォールは良い色柄が揃っているのでいろいろ選択肢はありました。ただ、玄関まわりで色物を使うと狭く感じるんですね。なので、あえてエマウォールとエマウォールの真ん中に鏡を設置して、全身鏡としての役割と、空間を広く見せる効果を狙いました。

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-とてもスタイリッシュですね。色柄はどのように決めたのですか?

田中主任
お客様がショールームで実物を見て決められました。工事の内容はシンプルで、作業も順調だったので、2~3日の施工期間で完成しました。

【4】使うほどに想定以上の満足が生まれるエマウォールの面白さ

-リフォーム後の玄関へのお客様の反応はいかがでしたか。

田中主任
一言でいうと、完成時は想定どおり、その後は想定以上。完成した玄関を見て非常に喜ばれたのはもちろん、後日お宅を訪問した時には我々の想定以上の使い方をされていて、ますます満足度が上がっていました。

田中主任
写真撮影のために数カ月ぶりにお伺いしたのですが、当初予定していたマグネット収納だけでなく、エマウォールをメッセージボードとして使われていて、「買い物に行ってくる」「何持に帰る」といった伝言や、子どもたちの落書きも書かれていました。ちょうど朝から忙しい日だったそうで「ごめん片付けてないねん」という感じで、いつも通りの使い方を見せてもらえたんです。そうした普段の様子を実演してもらって撮影したのが、事例に掲載した写真です。

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-設計やリフォームのプロから見て、エマウォールのどのような点に面白さや提案のしやすさを感じますか?

田中主任
同様の商品は他にもあって、デザイン性が高いものも、機能性が高いものもあります。ただ、どちらかに特化している商品がほとんどです。その中で、両方を兼ね備えているのがエマウォール。例えば文字が書けるボードでも、エマウォールほど強力なマグネットが付いている商品はないんですよね。それから、エマウォールは本当に傷まない。いろいろな使い方を試しますが、傷が入らないのは大きな特徴だと思います。リフォームは頻繁にすることではないですし、お客様も「長く持つものを使いたい」という気持ちがあると思うので、ご提案もしやすいです。

-“きれいで長持ち”はホーローの醍醐味なので、ぜひ長く愛用いただき、活用の幅広さも楽しんでいただけたらと思います。

田中主任
「アイデア次第でいろいろな使い方ができる」というのは、お客様の声からも実感します。面白かったのが、以前、部屋のワンポイントとしてエマウォールを採用したお宅の例。ホワイトボード代わりに使うことを想定していたのですが、お子さんがゲームのやり取りに使うようになったんです。エマウォールに地図を描いたり、ゲームの画面を投影したりする様子を見て「こんな使い方するの?」と驚きました。

-発想力が光る使い方ですね!

田中主任
その経験があったので、今回のお客様にも「本気で字を書いても大丈夫」ということは伝えていたんです。「後々汚れてくるんじゃないか」と心配されていましたが、「ホーローに関してはそれはないので、思いっきり書いてください」とアドバイスしたところ、メッセージボードとして使われるようになったようです。子どもたちも壁に落書きするのが楽しいようで、家族の皆さん大満足の玄関になりました。

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田中主任
この案件に限らずタカラさんの製品は、実際に使ってから「思っていた以上によかった」「これにしてよかった」というご感想を本当によく聞きます。引き渡し時がピークではなく、使うほどにお客様も気づいていなかった良さを発見できる、という感じでしょうか。

-メーカー冥利に尽きるお言葉です。これから提案してみたいエマウォールの使い方はありますか?

田中主任
昔ながらのお宅によくあるカレンダーを掛ける壁、あれをエマウォールに変えてしまおう、というのは個人的に計画しています(笑)。そのアイデアを気に入ってくださったお客様がいて、今ご検討中なんです。エマウォールなら場所を選ばずに壁掛け式の小物を使えるので喜ばれます。その他にも使い方はまだまだあると思います。エマウォールを使われているお宅を見ると、その可能性を感じますね。

【5】安全を礎に楽しいリフォームを。貫く信念が信頼につながる

-最後に今後の展望をお聞かせください。

大石社長
とにかく誠実に、お客様本位でやっていくことが基本です。耐震はほぼ関西で一番と自負していますし、デザイン力も向上していこうと皆やる気になっています。さらに今年度は省エネもキーワードだと考えていて、いま徹底的に勉強しているところです。耐震、デザイン、省エネ。この3つが揃えば、絶対にお客様に喜んでいただけると考えています。

田中主任
最低でも10年先を考えていただけるような提案をしていきたいと思っています。リフォームをしていると、短いスパンでの建て替えや住み替えに対して、そんなに早く変える必要があるのかと疑問を感じることもあるんです。日本には質の高い住宅や建設会社が多いので、使えるものは使っていくことも大事ではないかと。
そしてなにより「安心してもらいたい」という思いがあります。すてきなデザインも、まずは命あってのこと。耐震性をしっかり確保することは必須です。お客様にとっては不安な話で、予算も含めてしんどいこともあると思いますが、逆にそこさえきちんとクリアすれば、あとは「どんな家にしよう」「こんなことできる?」と楽しい相談しかないんですよね。

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-お客様に正直に向き合っておられることが伝わってきます。御社がお客様に選ばれる理由として、他にどんな点があると思われますか?

大石社長
技術力の裏付けとして、資格やキャリアを持った従業員が揃っていて、そういった点もホームページで紹介しているので、信用していただけるのではないでしょうか。当然お問い合わせ後もきちっとした対応を心掛けているので、弊社のような小さな会社でも大型の発注をいただけたりします。それ以外には何があるか…ぱっと浮かびませんが、信頼していただける何かがあるのかな (笑)。

田中主任
こうした社長のおおらかさも、会社の雰囲気を良くしているのかもしれません。「話しやすい」と言ってくださるお客様は多いです。だからといって仕事が甘いわけではないというのは、僕らの行動を見ていただけたら伝わると思います。「信頼できる」という声もよくいただきますね。

大石社長
従業員が誇りを持って働いてくれているのもうれしいですね。みんな楽しく仕事をしているよね。

田中主任
ものすごく楽しいです。先ほどお話した通り、リフォームも必要な部分さえクリアすればあとは楽しむだけ。これからも安全安心を提供しながら、お客様の夢を一緒に実現するリフォームをしていきたいですね。

編集後記

創立以来「安全安心」への思いとともに歩み続けてきたシーエムシー一級建築士事務所様。譲れない信念を貫きながら家づくりの楽しさも追及する、そんな誠実さがお客様からの厚い信頼につながっているようでした。
「お客様のためにいい工事を」との思いは、「お客様のためにいい製品を作りたい、いいモノを届けたい」というタカラスタンダードの理念にも重なります。志を同じくする企業様とのパートナーシップに改めて感謝し、これからも取り組みをともにさせていただきたいと強く感じました。

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第5回家事らくリフォームコンテスト2023の特設サイトで、受賞作品の詳細をご覧になれます。今後のリフォーム提案にぜひご参考ください。

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