浄水器メーカーはこう答える!ユーザーからのよくある水栓Q&A【タカギ特別インタビュー後編】

2023年11月15日
コラム

蛇口一体型浄水器のパイオニア・株式会社タカギ様にキッチン水栓の市場動向を聞く特別インタビュー。後編では、タカギ様に寄せられるお問い合わせ事例を通して、製品選びや日常のシーンでお客様が水栓に対してどのような疑問や関心事を抱いているのかを教えていただきます。

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【1】リフォームでよく聞かれる「そもそも蛇口は変えられるのか?」

――水栓にまつわるお問い合わせは多岐にわたると思いますが、リフォームのお客様からはどのようなお問い合わせが多くありますか?

タカギ様:
タッチレス水栓についてのお問い合わせは最近増えていると感じます。それに付随して「システムキッチンの蛇口は交換できますか」といったご質問もいただきます。
お客様の中には蛇口が交換できることをご存じない方もいらっしゃるので、「そもそも蛇口は変えられるのか?」というご質問は意外と多いんです。「浄水器を付けたいけれど、大がかりな工事をするのは…」と思っているお客様も少なくないようです。

個別のケースによりますが、パートナーショップ様はすでにご存じの通り、蛇口の交換自体はそれほど難易度の高い施工ではありません。例えばワンホールタイプの取り換え工事なら、早ければ1時間程度で完了しますし、浄水器に関しても蛇口一体型・ビルトイン型(アンダーシンク型)ともに、今お使いのキッチンのまま設置が可能な場合もあります。工事関連の不安がクリアになることで、「それなら」と浄水器の導入を決められる方もいらっしゃいます。

――住宅設備の中でも、水周りはお客様にとって工事のイメージがつきにくい箇所であるように思います。まずそのギャップを埋めることが水栓のリフォームの第一歩になるかもしれませんね。

【2】浄水機能の質問の多くは「カートリッジ」について

――浄水機能に関しては、どのようなお問い合わせがありますか?

タカギ様:
多いのはカートリッジに関するお問い合わせですね。カートリッジの種類のほかに、「どういった物質が除去できるのか」といった浄水能力に関するご質問をいただくこともあります。
カートリッジは近年各段に性能が上がり、多種類の物質を除去できるようになりました。一方、お客様には「できるだけいろいろな物質を取り除きたい」という方もいれば、「最低限でよい」という方もいらっしゃいます。除去物質はカートリッジの種類によって異なり、蛇口のタイプによって選べるカートリッジが変わる場合もあるので、ご要望と設備に合わせてご提案しています。

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タカギ様:
除去物質の話でいうと、「蛇口をひねった時に赤水が出てしまう」というご相談も度々いただきます。設備の老朽化以外に、近隣の地下工事の影響で配管が揺れて、配管内に付いていたサビが一時的に水道水に混ざってしまうというケースもあるようです。赤水は多くの場合、鉄(微粒子状)が除去できるタイプのカートリッジで対応できるので、該当する製品をおすすめしています。

――現在インフラの老朽化が全国的に問題になっているので、そういった問い合わせは今後増えるかもしれませんね。

タカギ様:
カートリッジについては、交換頻度に関するお問い合わせもいただきます。使用頻度が高いほど交換サイクルは短くなるので、家族構成や使用状況を伺いながら交換時期の目安をご案内しています。当社では例えば、3~4人家族で、1日あたりの水道使用量が13Lの場合、3カ月に一度の交換を目安としています。

――お客様にとって消耗品の交換頻度は非常に気になるところ。導入後のランニングコストも含めてわかりやすくご案内することで、ご検討がスムーズに進みそうです。

【3】毎日使う水栓だからこそ気になる「お手入れ」の疑問

――水栓全般ではどのような問い合わせが目立ちますか?

タカギ様:
お手入れについてのご質問はよくいただきます。特に吐水口のシャワーの穴には汚れがたまりがちです。「水を出した時に水流の何本かが変な方向に飛ぶ」という体験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。

――わが家でも時々あります。シャワー部分はふと見た時に汚れに驚くことも…。どのようにお手入れしたらよいのでしょうか?

タカギ様:
当社製品はシャワー部分を比較的簡単に取り外せるので、該当する部品をいったん外して歯ブラシなどで磨き、また元に戻していただくようご案内しています。水流の乱れが気になった時や、大掃除の時など、気付いた時にやっていただくとよいですね。

【4】不具合をきっかけに高機能水栓の購入を決断する方も

――お手入れに関連して、水栓の取り換えのタイミングについてもお聞きしたいです。一般的に水栓の耐用年数というのはどの程度なのでしょうか?

タカギ様:
交換時期の目安は10年程度とされていますが、実際には使用環境や使用頻度によってかなり差があります。「蛇口を止めていても、吐水口から水がポタポタ落ちてしまう」「蛇口の根元や、配管との接続部分に常に水がたまっている」といった異変がないか、日常的にチェックしておくことが大切だと思います。

また、水栓で主にメンテナンスが必要なのはパッキンなどの消耗部品ですが、水栓にはたくさんのパッキンが使われています。水漏れ箇所のパッキンを交換して症状が改善したとしても、実は周辺箇所のパッキンも劣化していて、結局すぐに別の場所から水漏れしてしまう…といったケースは珍しくありません。そのため、どこかで水漏れが発生したタイミングで「この機会に浄水器付きの水栓に変えよう」といった判断をするお客さまもいらっしゃいます。

――軽微な工事を何度もするなら、思い切って設備を一新した方が長期的にはメリットが大きいですね。より快適なキッチンにアップデートするチャンスとも言えそうです。

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【5】タカギ製品紹介「浄水器内蔵ハンドシャワー水栓スパウトインタイプ

――最後に、当社でも販売するタカギ様の水栓『LS106シリーズ』についてご紹介いただきたいと思います。特徴を教えてください。

タカギ様:
『LS106シリーズ』は、「暮らしに溶け込む」をコンセプトに、感性工学に基づき、人が心地よいと感じる蛇口のフォルムを意識して開発した製品です。浄水器部のサイズを見直し、持ちやすく引き出しやすい小型サイズのハンドルを実現しました。女性の手にもしっかり収まります。

浄水器部のヘッドの角度は水平に近く、シンクを広く使えるフォルムになっています。水ハネしにくいシャワーも実現し、快適にお使いいただけます。カラーはメッキとマットの2色展開で、どんなキッチンに設置しても違和感がないデザインとなっています。

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――使い勝手についても細やかな改良を重ねていらっしゃるんですね。初回カートリッジプレゼントや、カートリッジの定期配送などアフターサービスにも力を入れておられます。

タカギ様
製品を購入いただいたお客様は、当社サービスの「みず工房カスタマークラブ」に年会費・登録費無料でメンバー登録いただけます。登録時に、カートリッジの定期交換に申し込むか、ユーザー登録のみにするかを選べますが、どちらの場合も蛇口の保証期間は10年に延長され、製品の引き渡しから5年間は消耗品も含めて無償で修理対応しています。定期交換メンバーの場合は、浄水器部の無償交換などの特典もご用意しています。

キッチンの水栓は毎日使うものなので、長く使っていくとどうしても不具合が出てくることがあります。ご紹介したような保証サービスや、年中無休のコールセンターをご用意していることで、万が一のトラブルがあっても安心してお使いいただけます。そういった点はお客様に喜んでいただけていると思います。

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――毎日使うものだからこそ安心感は大きなベネフィットになりますね。今回は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

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前後編にわたり、浄水器のトップメーカー・タカギ様への特別インタビューをお届けしました。暮らしの変化に伴う昨今のトレンドや、お客様とのコミュニケーションから見える水栓ニーズなど、リフォームのご相談対応にお役立ていただければ幸いです。
タカラスタンダードでも浄水やハンドシャワー、タッチレスなど高い機能性を備えたキッチン水栓を各種ご用意しています。形状や色のバリエーションも拡充していますので、ぜひ公式HPで製品ラインナップをご覧いただければと思います。不明点などあれば、当社営業担当まで問い合わせください。

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