住宅の基礎を解説!住宅リフォームマニュアル~給水・給湯~
給水は、道路に敷設されている水道本管から敷地内の配管へ、さらに住宅内の配管へと引き込みます。
築年数によって配管の材質や方式が異なるものもあるので注意が必要です。
経過年数によって設備方式が異なります。最新の技術や工法も知っておきましょう。
経過年数によって異なる設備方式2種
分岐工法
=築年数の経過した戸建て住宅・マンション
1本の配管から分岐させて各水栓に接続する工法。
メンテナンスをする際には大幅な床工事を伴うことが多い。
※築20年以上の戸建て住宅、マンションに多い。
さや管ヘッダー工法
=築年数の新しい戸建て住宅・マンション
ヘッダーから管を分配し、各水栓に単独に接続する配管方式。
分岐がないので、複数の水栓を同時に使用した時も安定した給水・給湯量が得られる。
※築20年未満の戸建て住宅、マンションに多い。
「給水・給湯」のポイント
さや管ヘッダー方式はメンテナンス◎
ヘッダーから各給水栓まで敷設したさや管の内部に、後から樹脂管を通管するのがさや管ヘッダー方式。
樹脂管を抜き出すだけで、簡単に交換できるのでメンテナンスがしやすい
築30年以上の建物は鋼管の可能性が高い
以前、配水管に採用されていた鋼管はサビや腐食の原因となっています。
現在では硬質塩化ビニル製やポリエチレン製が使われています。
築30年以上の住宅の配水管は要チェックです。
給湯の熱源はガス・電気・灯油が多い
給湯器に使われる熱源は、ガスが最も多く、灯油、電気があります。
給湯器からの配管が長いと、湯が出るまでの時間が長く「捨て水」
が発生します。給湯器はなるべく給湯箇所の近くに設置します。
給湯量の目安は
ガス給湯器の能力は号数で表します。
4人家族の場合は24号が目安です。
また電気温水器の能力は貯湯量で表します。
4人家族の場合は、370ℓ以上が目安です。
いかがでしたか?
リフォーム営業初心者の方、新入社員の方向けにつくられたマニュアルですが、経営者の方やベテラン営業の方にとっても、基本の立ち返りや次世代育成にお役立て頂ける内容かと思います。
これからも連載してまいりますので、ぜひご活用ください!