住宅の基礎を解説!住宅リフォームマニュアル~換気~

2022年1月19日
マニュアル

住宅の気密性が高まるにつれて、換気が重要になってきています。
空気が正圧から負圧に流れるしくみを利用した、多様な換気の方法が用いられます。
それぞれの換気方法の特徴を押さえて部屋に応じて使い分けましょう。

換気の種類~機械換気と自然換気~

機械換気

第1種換気

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ファンで給排気を行う。
必要な給排気量を確保でき、室内の圧力を一定に保てる。

第2種換気

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ファンで給気し、自然排気を行う。
強制的に外気を取り入れ、室内を正圧に保つ。

第3種換気

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自然給気し、ファンで排気する。
強制的に空気を排出して負圧に保ち、トイレや浴室で、臭いや湿気を排出するのに最適。
住宅で最も主流の方法。

自然換気

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窓などの開口部から、室内外の温度差や外風圧で換気する省エネな方法。

夏場の暑い空気の排出には

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吹き抜けを通すなど、上方の窓から排気できると効果的。
ただし、建築基準法で機械換気が義務づけられているので組み合わせが必要。

「換気」のポイント

「24時間換気」がされているかチェック

2003年より機械による24時間換気が義務化。
2時間で部屋の全空気が入れ替わる必要があります。
24時間換気を取り付ける場合、通気口を確保する必要があります。

換気設備が必要な部屋とは

居間、食堂、台所、寝室、子供部屋、和室、応接室、書斎などが該当します。
納戸、物入れ、押入れなどは対象外です。

給気口と排気口はなるべく離す

自然換気では「給気」と「排気」2カ所開口部を設けます。
また空気の流れがスムーズにできるように、ドアから最も遠い場所に設置するようにします。

空気の入れ替えだけが換気じゃない

空気の入れ替えと同時に、脱臭・除塵・排湿・室温調整などを行うことが換気の目的。
必要な換気方法は、それぞれの目的によって異なります。

いかがでしたか?
リフォーム営業初心者の方、新入社員の方向けにつくられたマニュアルですが、経営者の方やベテラン営業の方にとっても、基本の立ち返りや次世代育成にお役立て頂ける内容かと思います。
これからも連載してまいりますので、ぜひご活用ください!

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