住宅の基礎を解説!住宅リフォームマニュアル~バスチェック法~

2023年1月18日
マニュアル

浴室には、快適性、清掃性からバリアフリーまでさまざまな要件が求められます。
現場調査では見逃せないポイントを押さえて、しっかりチェックしましょう。

各ポイントの確認・採寸はもちろん
水回りの劣化状態も要チェック。

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バスチェック法のポイント

在来工法の浴室は土台が腐っている可能性も

タイルにヒビがあったり、目地が剥離していると、水がまわって土台が腐っている場合も。特に水栓や入口の周りは要注意です。解体後の状態によって追加費用がかかる可能性を伝えます。

浴槽のサイズを測っておく

内側の内寸、外側の外寸、高さの3か所を採寸。また在来の浴槽からユニットバスに交換すると、多くの場合浴槽が浅くなり、入り心地が変わるので事前に説明を。

追い焚き機能があるか確認

追い焚きの有無をお客様にお聞きします。給湯器のメーカーと品番を控えておけば、メーカーに確認することもできます。

洗面所の壁クロスの貼り替えも必要

浴槽を交換する場合、ドアの大きさや位置が変わることが多く、浴室側の壁クロスの貼り替えが必要になります。この機会に洗面所の内装リフォームを提案するのも◎。


リフォーム前の浴室チェック項目☑

どんなリフォームができるか考える上で、現状の機能や配置を調べます。また将来に備えて、安全で入浴しやすい浴室にするバリアフリー化も視野に入れて提案しましょう。

◆照明・スイッチの位置を考慮

浴室ドアの位置や大きさが変わると、電気スイッチの移動が必要になることも。照明やスイッチの位置を確認しておきます。

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◆どんな循環金具が付いている?

追い焚きが可能な浴槽の場合、お湯を循環させる循環金具が取り付けられています。

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◆ユニットバスは点検口からチェック

天井点検口を開け、ユニットバスの天井~浴室の天井までの高さ、ユニットバスの壁と浴室の壁との隙間を採寸すること。デジカメで写真を撮っておくとよい。

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◆換気扇の有無を確認

換気扇があるかどうか、ある場合は換気扇のタイプと位置を確認。マンションの場合は、ダクト経路も調べます。

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◆段差はどれくらいある?

脱衣所から浴室に入る際の段差を確認。段差なしにすることが理想ですが、構造上難しい場合もあります。その場合、事前にお客様に説明しておきましょう。

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◆浴槽はまたぎやすい?

今は問題なくても、将来に備え、またぎやすいように手すりを付けられるようにしておくことも大切です。

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いかがでしたか?
リフォーム営業初心者の方、新入社員の方向けにつくられたマニュアルですが、経営者の方やベテラン営業の方にとっても、基本の立ち返りや次世代育成にお役立て頂ける内容かと思います。
これからも連載してまいりますので、ぜひご活用ください!

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