【事例】お客様目線を追求し、問合せが途切れない驚異的な仕組みを構築!(キッチンワークス様)

2022年9月20日
事例

全国各地のパートナーショップを直接訪問し、現場の生の声をインタビューするシリーズ第5弾。
今回は、北海道札幌市にある【株式会社キッチンワークス様】にご協力いただきました。※取材は2022/07/01に実施

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写真左から:株式会社キッチンワークス 荒井社長、タカラスタンダード株式会社 北海道支店 笹販売課長

【1】お客様の気持ちを最優先に考え作った自社サイトだけで集客!


-18年間赤字無し、コロナ禍でも売り上げは2期連続増収増益(売上高7.8億)。さらに、年間の広告宣伝費わずか320万円(売上高広告費比率0.4%)でも、お客様からのお問合せが常に途切れない驚異的な仕組みを構築しておられると聞きました。具体的にはどのように集客しておられるんでしょうか?

荒井社長

弊社は、チラシはまいていません。ショールームイベントも開きません。ホームページ集客だけです。自然検索だけで集客しています。みなさんがネットで検索する時もそうだと思いますが、いまのお客様は昔より検索のスキルが上がっています。それに対応出来るようなホームページを作っています。


-「札幌 リフォーム キッチン」とネットで検索すると、1位に「キッチンワークス」様が出てきました。大体みなさん検索結果の上位からクリックしていくので、札幌でキッチンのリフォームをしようと思うと、お客様はキッチンワークス様のホームページを1番初めに見ることになりますね。

荒井社長

そうですね。札幌はリフォーム市場の大激戦エリアです。お客様はリフォーム検討段階で、あちこちのホームセンターや電器店の店舗で水廻り商品を実際に見ながら考える。その時に、そういったお店のパート店員さんに相談してもよくわからなかったり、見積もりに納得いかなかったりすると、安心して任せられるリフォーム業者を自ら探しますね。そんな時に、ネット検索で1位に出てくるというのはとても大切です。


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-検索結果で上位表示させるには、お金や専門知識が必要なのでは?ホームページ専任の社員さんが日々運用しておられるんでしょうか?

荒井社長

専任の担当はいませんし、広告にお金もかけていません。基本的には私がわかる範囲で自然検索だけでがんばっている感じです。全体を私が考えたり文章を書いたりして、施工事例やお客様の声に関しては社員とパートさんで作ってもらっています。


-荒井社長は、キッチンワークス社を立ち上げられる前、住宅設備機器メーカーの営業をしておられたと伺っていますが、もしかしてその時にホームページを使って集客をした経験がおありなのでしょうか?

荒井社長

いいえ、全く(笑) 僕自身、いまでもパソコンは正直苦手です。ですが、前職の時代にも、キッチンワークスを立ち上げてからも、直接お客様と接してきたので、お客様のお悩みやお困り事、どんな気持ちでいらっしゃるのかは知っています。そんなお客様の気持ちになって、リフォーム業者を探す時にどんなホームページが必要かを徹底的に考え抜いて形にした結果が、いまの成果につながっていると確信しています。


【2】ホームページは最強のスーパー営業マン

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-ホームページを初めて拝見した時、すぐに「適正価格・5年保証、施工事例も多く、お客様からの評価も高い、社員を大切にしているアットホームなリフォーム会社なんだな」ということがわかりました。社長がゴルフをお好きなんだということも(笑)

荒井社長

(笑) 適正価格や5年保証の話あたりは、「キッチンワークスのこだわり(上図①)」でご覧になった?


-はい。社員は宝だ、というお話も同じページで拝見しました。施工事例は「リフォーム施工事例(上図③)」で、お客様からの評価は「お客様の声(上図②)」ですね。

荒井社長

なんだかこれ以上インタビューしていただかなくても大丈夫そうですね(笑) こうして僕が会社のことを説明しなくても、ホームページさえあれば勝手に会社のことを知っていただける。お客様も全く同じです。


-知りたいと思うことが、かなり丁寧に書かれているので、一度ホームページに足を踏み入れるとどんどんいろんなページを見てしまいますね。このようなホームページ集客は、会社の立ち上げ当初から実施しておられたんですか?

荒井社長

昔はメーカーさんの下請けで取付やアフター工事などをやっておりましたが、下請けは不景気に弱い。2008年にリーマンショックがあって、仕事がパッとなくなったりして、その時に「これからはエンドユーザーをターゲットにしていかないと駄目だ」と方針転換しました。その時に始めたのがAmebaブログ(アメブロ)ですね。


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-まずは、ホームページという形ではなく、ブログを始められたんですね。

荒井社長

ええ。2009年くらいかな。社員みんなで当番を決めて、とにかく毎日やったことをブログにアップして。そこで、ちょっとやったら意外とすぐに反応があったんですよね。当時はまだ札幌市周辺でそんなにホームページに注力している会社もなかったので、アメブロだけでもそれなりに問合せが来た。始めは手探りでしたが、だんだんアメブロのことがわかってくると、その限界も見えてきて。7年間ほどアメブロをやったあと、もっと本格的に自分たちで更新できるホームページを作ろうということになりました。


-ホームページになってからも、集客は順調でしたか?

荒井社長

はい。ホームページ内にページを増やせば増やすほど、検索されるキーワードが増えれば増えるほど、どんどんお客様からうちのホームページを見つけてもらいやすくなるんです。そうしてお客様は検索でうちのホームページに来て、見て、僕らを知ってくれて、興味を持ってくださる。ホームページはいわば「最強のスーパー営業マン」です。365日24時間、不眠不休で文句も言わずに、毎日ホームページを訪れる見込み客(約1000人/日)に営業してくれるんですよ(笑)


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【3】リフォームを検討しているお客様はこれが知りたい!

荒井社長

自分がお客様になった立場でどういうサイトがいいのか、どうしたらこの会社に頼むかな?というのを、常に意識しています。下の図は、お客様のリフォームの検討段階に応じてやるべきことや必要な情報を整理したものです。


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-お客様が御社のホームページに来られるまでのお気持ちも含めてイメージされるんですね。

荒井社長

お客様が「リフォームしようかな」と思った時から勝負は始まっていますから。そして、どうしたらお客様の疑問に答えられるか、不安を解消できるかは、どうしたら売れるかは、リフォーム業界で言えば僕らが1番プロですから、僕らが1番わかる。そういう通常のリフォームの営業活動を、ホームページに置き換えただけです。


-営業活動を、ホームページに置き換えただけ!なるほど。

荒井社長

お客様は、自分が探したい情報を見つけるために検索ワードを入れて検索する。見つけてもらうためには、僕らもそれに見合ったコンテンツを提供しなきゃいけない。それが、施工事例が増え続ける理由です。どんな検索ワードで検索されるか、予想できません。だから、お客様がどんな言葉で検索してもヒットするように、施工事例とその説明文を増やして、多様なリフォームに関するキーワードをサイトにちりばめる。とにかく数撃ちゃ当たるっていうのがうちの戦略です。


-過去にリフォーム施工実績のあるマンション名がズラーっと並んでいる「マンションリフォーム実績(【2】の図④)」も、その一環ですか?

荒井社長

そうです。自宅のマンションでの施工事例があると安心ですよね。特に札幌はマンションのリフォームが多い地域なので、「ご自宅のマンション名+リフォーム」などの検索ワードにも対応できるようにしています。


【4】お客様は安心できない会社に見積もりを依頼しない

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-たしかに、お客様の目線になって考えれば、自分が住んでいるマンションでの施工実績があるのは、すごく安心につながりますね。

荒井社長

まずは検索されるのが優先。そして、お客様がホームページに来てもらってからは、あちこちご覧いただいて、この会社なら大丈夫だなという安心感を持ってもらう。順番としては、この2段階目の「安心」がないと、仮にホームページに来てもらえても問合せや見積もりにはいたらない。いまおっしゃったようなことも、まさにこの2段階目の「安心」の部分です。


-まずはホームページに来てもらう“集客”、そして「キッチンワークスのこだわり」でしっかり自己紹介を、「リフォーム施工事例」で御社の実績や技術力を、「お客様の声」で実際のお客様からの評価を伝えて“安心感”を持ってもらうという二段構えですね。

荒井社長

そう。さきほどお話した通り“集客”の段階でも、お問合せ段階の“安心”の醸成にも、施工事例は重要な役割を果たします。施工事例は会社の無形資産と言っても過言ではない。固定資産税も維持管理費も不要、さらにこうして将来キャッシュを生んでくれる。特にレアな工事は、会社の価値を高めてくれます。しかも、一度ホームページにアップすると、永遠に財産として残る。減らない貯金のようなものですね。


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-「お客様の声」もすごくリアルでした。

荒井社長

お客様の直筆を、画像で掲載しています。画像だと、本物ですよ、偽造してないよっていうことも伝わるでしょ?お客様は、悪い評判を知りたいと思うんですよ。普通レベルの評価でもこれぐらい書いてくれているんだとわかれば、まあこの会社ならそこそこちゃんとやってくれるんじゃないかな?とお客様は感じられると思います。


-実績もあり、評価も高い。…となると、お客様が次に知りたくなるのは「値段」でしょうか?

荒井社長

すでに相見積もりを取っておられるお客様でも、意外とうちを第1候補の状態で問合せてくださることが多いんです。値段が安ければキッチンワークスでいいけども、相場も知りたいからってお客様でいろんな会社を調べて、候補を3つくらいにしぼって見積もりを取っている、というような感じですね。で、そこで最終的にキッチンワークスが1番高いってなっても、やっぱり一番安心感がある所に頼もうかなと言って選んでくださることが多い。これはホームページのおかげだと思うんです。
ホームページを見た段階で、すでに僕らのことを信頼してくださっている。僕らが大切にしている『適正価格』やご契約の透明性についても、「キッチンワークスのこだわり」でかなり細かく説明していて、お客様もそれを見て、なぜこの価格になるかをすでにご存じなのですぐに納得いただたり、説明してもご理解いただきやすい。


【5】長く働いてくれている社員は、わが社の宝

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-お問合せいただいたあとの営業対応はいかがですか?

荒井社長

うちは、お客様のニーズをヒアリングしてご提案して…みたいな、一般的な営業ほとんどしていません。見積もり依頼があればお客様のご要望に沿って提出して、それで終わり。営業訪問も追客もしないし、施工後のフォローのお声がけもやってないですね。うちは大体8割ぐらいが新規のお客様で、正直な所、いまホームページだけでもキャパ以上に問合せが来ちゃってるので、そういう営業対応になっているのが現状です。


-お客様からもっと提案してほしいなどのご要望はないですか?

荒井社長

あまり聞きませんね。うちのお客様の場合、うちに問合せする前にかなりあちこちのサイトを見てると思うんですよね。自分でじっくり調べて、どんなリフォームをしたいのかもすでに具体的に決まっていて、あとは業者を選ぶだけの状態でうちに来る。なので、うちはそのお客様のニーズを確実に叶える。そこに注力しています。営業も職人も社員みんなでそこをちゃんとやってくれているので、リピートもお客様から連絡がいただけているんじゃないかと。


-お客様は、御社のホームページで良い印象を持ち見積もりを取る。その後も、社員さんたちがその印象からずれない対応をきちんとしておられるので、お客様の期待を裏切ることなくスムーズに受注・リピートにつながっているんですね。私も、普段から御社の社員さんと接していて、優秀な方が多い印象があります。

荒井社長

長く働いてくれている社員は、わが社の宝です。そのように言ってもらえて本当にうれしい。


【6】パートナーショップサイトは「いくつかある武器のうちのひとつ」

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-当社のショールームはどのように活用しておられますか?

荒井社長

タカラさんはアドバイザーの方がすごく優秀なので、お客様にもよくオススメします。やはり商品のことはプロに教えてもらった方が良い。うちは予算の上限なんかもないので、どんどんアドバイザーさんからお客様にご提案いただける方が助かる。お互い協力関係はできているので、われわれにとってはすごく強い武器になっています。


-パートナーショップサイトは?

荒井社長

うちの場合、メインはあくまでホームページなので、タカラのパートナーショップサイトは「いくつかある武器のうちのひとつ」として使わせていただいてます。こちらでも施工事例を多く掲載して、お客様がタカラスタンダードさん内で検索をしてもうちが出てくる状況を作っています。よくお客様にも「どこで検索しても、必ずキッチンワークスが出てくる」って言われますが、まさに狙い通りです。
また、お客様が業者を選んでいる時に、施工事例1~2現場の会社と、10~20現場も掲載されている会社だったら、当然多い方が安心ですよね。
タカラスタンダードのパートナーショップサイトで検索して出てくる会社なら、タカラの製品の扱いにも慣れてそうだ、という点もお客様に伝わりますよね。


-能力の証明にもなっているっていうことですかね。

荒井社長

手術してもらう時、まだ1回しかやったことのないお医者さんに切ってもらうか、100回やってる人に切ってもらうかなら、絶対100回切ってる人にやってもらいたいじゃないですか。それと同じで、お客様も「たくさん工事をしている会社に頼みたい」と考えるのは当然。だから、ほんとに施工事例をたくさん掲載するようにするって、どこのサイトでも重要なんです。

-まだキッチンワークス様のような自社サイトがないのなら、タカラのパートナーショップサイトに施策事例を掲載して、ホームページとして活用するのもアリですね!貴重なお話ありがとうございました。


・編集後記

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キッチンワークス様がある北海道の札幌市は、7月でも過ごしやすく、マスクをつけていても快適に取材ができました。取材でキッチンワークス様が『減らない貯金』と表現しておられた施工事例。まだあまり種類がない、施工事例がない、というショップ様は、現在募集中の「家事らくリフォーム作品コンテスト2022」をきっかけに、施工事例の制作とパートナーショップサイトの活用をしてみてはいかがでしょうか。


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当サイトではこれからも引き続き、営業活動や人材育成でご活用いただけるノウハウ記事を、本サイトで毎月ご提供しています。次回もぜひまたご参考いただけるとうれしいです。

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